1939(昭和14)年、ヨーロッパで第二次世界大戦が勃発すると、日本政府は価格等統制令を施行した。これにより、ビールの価格統制が始まった。また、翌1940(昭和15)年からは東京・横浜・川崎で家庭用ビールの配給が始まった。
このうち東京では、1941(昭和16)年6月から9月の間、一世帯に月にビール大びん2本ずつが切符制で配給され、希望世帯に「家庭用ビール購入票」が配布された。つづいて同年10月から12月の3か月間には計4本としたが、数量が少ないため切符制の手間を省き、希望者が公定価格で購入することになった。また、1942(昭和17)年4月からは月2本が配給された。