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コラム

1953年

ニユー・トーキヨービアガーデン

現在でも都会の夏の風物詩の一つとなっている、高層ビルの屋上ビアガーデン。その第1号とされているものは、1953(昭和28)年、大阪駅前第一生命ビル屋上に誕生した。

この「仕掛け人」は、前年に同ビルにオープンしたビアレストラン「ニユー・トーキヨー大阪第一生命ビル店」。ビルの屋上でバイクの展示会が開かれ、関係者を招待してのイベントが行われた際に、ビールの試飲券を出して屋上でビールを楽しめるよう仕掛けたのである。それまで、他にも屋上でビールを飲ませる店は存在したが、そういった店に「ビアガーデン」の名を使ったのはここが初めてであった。

同ビルは、当初は12階建ての予定だったが、9階で工事が一時ストップし、その屋上でビアガーデンが開かれた。眼下にネオンを見下ろし、涼しい風に吹かれながら飲むビールの味は、格別だったに違いない。

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