ウィリアム・コープランドがスプリングバレー・ブルワリー醸造所の隣に日本初のビアガーデン「スプリングバレー・ビアガーデン」をオープンさせました。こじんまりとした店でしたが、外国船の船員たちで賑わっていたそうです。
明治30年代になると上野公園で臨時のビール店が設営されるなど、日本人も野外でビールを楽しむ機会が徐々に増えていったようです。
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「ビアガーデン」という名称を最初に使ったのは、大阪駅前第一生命ビル屋上に誕生した屋上ビアガーデンニユー・トーキヨーです。ビアホールでの大宴会を他のお客様の迷惑になるからと屋上で開催したことが誕生のきっかけでした。その後、都市部を中心に屋上ビアガーデンブームが巻き起こり、夏の風物詩となりました。
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日本各地にデパートや商業施設ができる時代とも重なり、「ビアガーデン」はまたたくまに全国に広がりました。1960年代になると人目を気にする事なく、女性だけのグループでビールを楽しむ事は当たり前になりました。バンドの生演奏やハワイアンダンスなどのイベントも人気の理由でした。
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1970年代後半、エアコンの普及やビールを飲む場所が増えた事でビアガーデンの人気はかげりを見せはじめます。しかし1980年代になり、料理やシチュエーションなど、様々な工夫をこらした新しいタイプのビアガーデンが登場します。そのことにより、毎年飽きる事なく人が集まる空間として人気が復活し、ビアガーデンは「夏の定番」として定着しました。
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ここ数年、女子会をターゲットに美容や健康をテーマにしたり、ホテルなどで高級感を出したりとさらに進化したビアガーデンが登場し話題になっています。今年の夏は、野外フェスのような開放感溢れる空間で家族や友達とのんびりとビールを飲むのも良いかもしれません。ビアガーデンで暑い夏を楽しみましょう!