新時代の転回点・薩長同盟成立の立役者
小松帯刀(国立国会図書館 蔵)
外交官らの特権だった幕末のビール
薩長同盟成立の翌年に小松は、訪問先の大坂で、イギリス2代目公使パークスの通訳であるアーネスト・サトーの昼食会に招かれた。ここで彼がビールを飲み、非常に上機嫌になったことが、サトーの記録に記されている。(アーネスト・サトー著『一外交官の見た明治維新 上』/坂田精一訳)
小松帯刀が成立に立ち会った「薩長同盟」の密約控え(宮内庁書陵部 蔵)
若すぎる死を惜しまれた好漢
幕末の薩摩藩を牽引した小松は、明治維新後も参与や外交事務掛などの要職を歴任するが、1870(明治3)年に大阪(1868年に大坂より改称)の地で病没する。享年36。周囲の誰もが惜しんだ早すぎる死だった。(アーネスト・サトー著『一外交官の見た明治維新 上』/坂田精一訳)
薩長密約控(朱筆裏書き)
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