米婦人を魅了した人気者「トミー」
『万延元年遣米使節図録』より、トミーと貴婦人の図(横須賀市自然・人文博物館 蔵)
ビールを酌み交わす姿を写された最初で最後のサムライ
1枚の写真がある。笑顔でビールを酌み交わす二人の侍──。コップを手に持つ右側の人物がトミーこと立石斧次郎(当時は米田桂次郎と改名)、左側でビールを注いでいるのが彼の兄・小花和重太郎である。時は下って1867(慶応3)年、将軍慶喜に従っていた彼らが、大坂城に在ったときの写真だという。ちょんまげ姿の武士がビールを飲む様子を撮影した写真としては現存する唯一のものであり、写真史から見てもビール文化史から見ても非常に貴重なショットだ。ガラスコップで兄の小花和重太郎(左)とビールを酌み交わす立石斧次郎(小花和平一郎氏 蔵)
アメリカで「トミー・ポルカ」が大ヒット
「トミー・ポルカ」の楽譜表紙を飾るトミー肖像(横浜開港資料館 提供)
(赤塚行雄著『君はトミー・ポルカを聴いたか』)
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