激動の渦に飛び込んだイギリス公使
オールコック(横浜開港資料館 蔵)
江戸時代の品川宿を描いた錦絵 (歌川広重画「江戸名所之内 品川の駅海上」/国立国会図書館 蔵)
エールを愛した日本人通詞との交流
苦難に充ちた日々を送るイギリス公使を支えた一人の日本人がいる。外国奉行付の幕吏、森山多吉郎だ。当時江戸で英語を解した数少ない日本人であり、ペリー来航の際にも交渉役を務めた人物である。(オールコック著『大君の都』/山口光朔訳)
日本の風土を愛で、庶民の生活に触れた日々
日本駐在の後期にオールコックが関わった歴史上の事件に、1864(元治元)年の下関砲撃がある。当時、攘夷を標榜していた長州藩は、外国船の通航を阻止するために下関海峡を封鎖した。オールコックは、攘夷が不可能であることを日本人に悟らせようと、イギリス・アメリカ・フランス・オランダからなる四国連合艦隊の下関砲撃を主導したのだ。おすすめ記事
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